2011年4月13日水曜日

子供達のフラッシュバック

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岩手県教育委員会は、県内すべての公立小中学校と高校(計644校)の全児童・生徒を対象に東日本大震災による「心の傷」の調査に乗り出す方針を固めた。被災した子は、不安を訴えたり落ち着きを失うなどの症例があり、津波の夢を見る子もいるという。県教委は調査結果を分析し、カウンセラー配置を三陸以外にも広げていく。一方で宮城、福島県教委は当面カウンセラーの増員で心のケアに対応する。

 岩手県教委によると、調査は被災地の学校再開から1カ月後をめどに実施する。兵庫県の大学が監修した内容で、子供の状態を4段階で判定し、カウンセラーの派遣先や規模などの参考にする。県教委学校教育室は趣旨を「カウンセリング要員に限度があるため幅広く調査して早期のケアが必要な子供を見極める」と説明する。

 岩手県の沿岸部の一部学校は、被災後の生活の様子について児童・生徒から独自に聞き取り調査をした。その結果、「津波に襲われる夢を見て起きる」など不眠を訴える声が聞かれたほか、「食欲がわかない」「なんとなくいらつく」「表に出るのがおっくうになった」などの声が相次いだ。こうした状態は、災害に遭った後によくみられる反応だが、放置すればPTSD(心的外傷後ストレス障害)に発展する恐れもあるという。

 また、設問が不適切だったり、調査回数が多いと震災発生時を急に思い出す「フラッシュバック」を引き起こす可能性がある。このため県教委は、調査を一元化して子供への影響を最小限に抑える。

 調査は、被災地の子供たちの受け入れ先になる内陸部の学校にも広げ、定期的に実施する意向で、次回は9~10月を想定している。

 宮城県教委義務教育課は「むやみに調査すると心の傷を深めてしまう。慎重にしたいが、ケアが必要な子供たちが多い現状は十分認識している」と話す。中学校に1校1人、小学校は自治体ごとに3~1人のカウンセラーを既に配置し、追加を検討している。福島県教委学校生活健康課は「調査が必要かどうかも判断できていない」として、今月11日から沿岸部の学校を中心に96人のカウンセラーを派遣している。

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